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ウェブアクセシビリティ方針、試験結果を公開することの意味を考える

2012年1月23日:ウェブアクセシビリティ:川路

ウェブサイトのアクセシビリティ品質を高める方法

2010年8月20日にウェブアクセシビリティガイドラインJIS X 8341-3:2010が公開され、昨年から少しずつウェブアクセシビリティ方針の公開や、試験結果の表示をするサイトが出てきました。

試験結果公開をすると、ウェブアクセシビリティの専門家やユーザーから直接ではなくともネット上などで様々な指摘を受けることになります。多くの場合、取り組みに対する賞賛の声より適合性等に対する厳しい指摘が多く、正直制作会社の担当者は冷や汗ものだと思います。

ウェブサイトはPDCAサイクルをまわし、品質を高めていくことが基本になります。公開してからが本番スタートです。そういう意味では、公開時点で完璧なサイトは存在しないと思っていますし、この方法以外サイトの品質を高めることはできないと思います。それは、どんなに経験を積んだ制作者であっても同様です。

ウェブアクセシビリティを考えた時に、どのように品質を高めていくのか。その最大のきっかけが、ウェブアクセシビリティ方針、試験結果を公開し、意見を吸い上げPDCAサイクルをまわすことだと考えます。

障碍特性に精通している制作者はほとんどいない

多くのウェブ制作者は、ユーザーテストを行う機会はほとんどありません(予算の問題が大きいですが)。ましてや、障碍者のユーザーテストをいれる機会は、ほぼ無いと思います。

アクセシブルなウェブサイトを制作する場合、おおよその障碍特性や利用特性をセミナーやネット上で知識を得て、ウェブアクセシビリティガイドラインと格闘しながら、特別な支援技術を検証環境に持たずに制作・納品する場合が多いと思います。

このような状態で、ウェブアクセシビリティ方針・試験結果を公開することは、当然制作者にとって恐怖となります。試験結果に自信が持てないのは当然です。

ウェブアクセシビリティの専門家でも、障碍特性や利用特性の知識に偏りがあります。だからこそ、ウェブサイトで「様々な人の意見を吸い上げる状況を作ること」が重要になってくるのです。

ウェブアクセシビリティスキルを高める近道は試験結果公開

もちろんウェブアクセシビリティに取り組むうえで、この程度は知っておくべきという理想はあります。しかし、「完璧」を目指して停滞してしまうのではなく、まずは自分なりにウェブアクセシビリティを勉強し、試験を行い結果を公開することで、多くのユーザーや専門家から意見をもらえるというチャンスがやってきます。しかも、お金もかからず!これは、ウェブアクセシビリティスキルを高めノウハウを蓄積する最高の近道ではないでしょうか?

最初は、間違いがあってもいいと思います。また、専門家どうしても意見が分かれることもあり、指摘をされても対応の判断に迷うこともあるかもしれません。どんなに悩むことがあったとしても、確実に前に進んでいると思います。

明日にでも公開!ウェブアクセシビリティ方針

すぐに試験ができなくても、まずはウェブアクセシビリティ方針を公開し
「いついつまでに等級なにを達成することを目標として改修していきます!」
という方針表明だけでも、自分の気持ちを高める原動力になると思います。

制作者の想いが伝わるサイトは、多くの人が期待をし、共感をし、一緒に築き上げていきたいという気持ちになるのは、自然な流れです。

それがきっかけで、案外ウェブアクセシビリティ関係の専門家やユーザーと新しい関係を築けるかもしれませんよ。

まとめ

  • 試験結果の公開は、適合や準拠のPRが目的ではない。
  • 結果的に利用者が使えるようになるのが目的。
  • 結果より改善するプロセスが大事。
  • 結果を公開するメリットは、 継続的に第三者のチェックがはいること。
  • 熱い想いは、ウェブアクセシビリティ方針で伝える。

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